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蛇神様の花わずらい
第6章 花嫁の記憶
「おや、二人とも起きていたんですか?」

話し声で目が覚めたのか、雪影も体を起こす。

「ほら、穂波、起きなさい。起きなさいなら、美鎖に触るのはおあずけです」

「……んー?」

丸まっていた穂波が大きく伸びをし、目を擦りながらこっちを見る。

「おはよう、美鎖~。明るいところで見ると、やっぱり可愛い」

寝ぼけ眼のまま、穂波はふにゃふにゃと笑う。
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