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蛇神様の花わずらい
第6章 花嫁の記憶
「ねぇ、美鎖、僕のも舐めてよ」

ぼうっとしている美鎖の頬を穂波が撫でる。

「え……?」

雪影も妖しく微笑んだ。

「私もまだこれからですよ」

「ま、待って……」

暗夜が悪気の無さそうな顔で言う。

「酒飲んどけ。祭はあと二日ある」

「…………!」
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