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蛇神様の花わずらい
第2章 巫女の一族
昔は神様への最高の供物は娘の体だったそうで、巫女は生け贄になるために社へこもったのだそうだ。

今となっては、ただの肝試しのようなものだが。

これから毎年巫女役をやらされるのだろうな、と思いつつ、特に反抗する気は無い。
理子はよく美鎖のことを真面目だと言うが、美鎖はまわりの期待に逆らう勇気がないだけだ。

怖いから、早く寝てしまおう。

美鎖は布団に入り込んだ。

風に吹かれたのか、扉がカタカタと音を立てる。

美鎖はビクリとして、恐怖をまぎらわせるために大学生活のことで頭をいっぱいにしようとした。
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