この作品は18歳未満閲覧禁止です
蛇神様の花わずらい
第12章 雪影とパーティデート
雪影は優雅に、けれどどこか底冷えするような目で笑う。
「狐と狸は昔と比べてだいぶ減りましたねぇ。ああ、あちらの方は天孫から守護を受けているつもりなんですね。身の丈に合わないものから守ってもらうには、それなりの覚悟をしなければならないのに、ふふふ……」
いったい何が見えているのか、怖すぎて聞けない。
「美鎖様」
スーツ姿の男性に声をかけられる。
このパーティを紹介してくれた一族内の人間だった。
「本家の方にご足労いただき光栄です」