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蛇神様の花わずらい
第2章 巫女の一族
「だって早く美鎖に会いたかったから!」

三人目は、キラキラ輝く金髪に、クリクリした目の少年だった。

名前を呼ばれた美鎖は、ビクリとしたまま固まった。

突然現れた三人組に、思考がフリーズする。

ここは山の中だ。
こんな夜中にわざわざやってくる人間がいるとは。

そもそもこの一帯は一族の土地であり、部外者は入って来られないはず。

ひく、と喉がひきつる。
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