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蛇神様の花わずらい
第2章 巫女の一族
「だ、だ、だ、誰、ですか?」

美鎖がようやく声を絞り出すと、三人はきょとんとした顔をした。

「おやおや、覚えてないんですか?」

「マジかよ……」

「美鎖、僕たちのこと忘れちゃったの?」

そんなことを言われても、全く見に覚えがない。

こちらの名前を知られているのが不気味だった。
もしかして最初から美鎖が一人になることを見越して忍びこんできたのだろうか。
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