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蛇神様の花わずらい
第14章 神様の仕事
「賑やかだね~! 美鎖、サークルどうする?」
理子は回りを見てはしゃいでいる。
明るいグレーのスーツ姿が初々しい。
「うーん、いろいろ見てから決めようかな」
「じゃあ、ちょっと待ってて。お父さんたちと話してくるね。後で一緒に見に行こー!」
理子は手を振って、校門の方に消えて行く。
美鎖の家族は入学式に来ていない。
理子を待っている間、どこかで時間をつぶすことにする。
そういえば、穂波も来ているはずだが、どこにいるのだろう。