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蛇神様の花わずらい
第14章 神様の仕事
「美鎖!」

名前を呼ばれて振り返る。

並木道のあたりに、特に大きな人だかりが出来ていた。

その中央に穂波の金髪が見える。
ぴょこぴょこ跳び跳ねながら美鎖に手を振っている。

「穂波さ……」

返事をしようとして、美鎖は固まった。

人だかりがいっせいにこちらを見ている。
もしかしてあの人たちは全部、穂波の取り巻きだったりするのだろうか。

いや、まさか。
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