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蛇神様の花わずらい
第16章 穂波の悩み事
穂波は懐かしそうに目を細めた。
「有頂天になったよ。こんなに可愛い子と一緒になれるんだって思ったら」
うっとりと囁かれて、美鎖は顔を赤らめる。
「でもね、時間が経つにつれて、わかってきちゃったんだ。僕がどれだけ未熟なのか」
穂波の視線が下を向く。
まつげが微かに震えた。
「雪影も、暗夜も、ずっと長い間、里や巫女の一族に貢献してきた。雪影は水を操る力では右に出る者はいないし、巫女の一族が発展していくための術をたくさん心得てる。争い事になれば、暗夜はすごく頼りになるよ。二人とも美鎖にふさわしい、立派な蛇神だ」
「有頂天になったよ。こんなに可愛い子と一緒になれるんだって思ったら」
うっとりと囁かれて、美鎖は顔を赤らめる。
「でもね、時間が経つにつれて、わかってきちゃったんだ。僕がどれだけ未熟なのか」
穂波の視線が下を向く。
まつげが微かに震えた。
「雪影も、暗夜も、ずっと長い間、里や巫女の一族に貢献してきた。雪影は水を操る力では右に出る者はいないし、巫女の一族が発展していくための術をたくさん心得てる。争い事になれば、暗夜はすごく頼りになるよ。二人とも美鎖にふさわしい、立派な蛇神だ」