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蛇神様の花わずらい
第16章 穂波の悩み事
「おはようではありません。私が夜の間に、赤い犬の行方を探ってきたというのに」
雪影の目は笑っていない。
チクチクと小姑のように穂波を避難する。
「だいたい、穂波はずるいのですよ。蛇だった頃から神通力が強くて、長にも認められていて、美鎖の護衛も任されて。私だって美鎖の側にいたいのに」
雪影の言葉に穂波がポカンとした。
「何言ってるの? 雪影の方が頼りにされてるじゃん。色んな術だって使えるし」
「当たり前です。私があなたの何倍生きていると思っているんですか。年の功くらいなければ困ります」
雪影の目は笑っていない。
チクチクと小姑のように穂波を避難する。
「だいたい、穂波はずるいのですよ。蛇だった頃から神通力が強くて、長にも認められていて、美鎖の護衛も任されて。私だって美鎖の側にいたいのに」
雪影の言葉に穂波がポカンとした。
「何言ってるの? 雪影の方が頼りにされてるじゃん。色んな術だって使えるし」
「当たり前です。私があなたの何倍生きていると思っているんですか。年の功くらいなければ困ります」