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蛇神様の花わずらい
第3章 初夜 1
「綺麗ですよ……」

雪影の声は少しかすれていて、ゾクリとするような色気があった。

「ほんと、真っ白ですべすべ……」

穂波が腕を伸ばし、美鎖の首を撫で、そのまま鎖骨のあたりまで手のひらを滑らせる。

穂波はチラリと暗夜を見て、いたずらっぽく笑った。

「暗夜も気になるなら触れば?」

「俺は後でいい」

暗夜は何かを堪えるように顔をしかめている。
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