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蛇神様の花わずらい
第4章 初夜 2
くすぐったいような、気持ちいいような。

美鎖がじっと見上げると、暗夜は片眉をしかめ、照れたように目をそらした。

抱き抱えた美鎖の背を支えながら、暗夜の唇が降りていく。

首を吸われて、美鎖は肩をすくめた。

顎の下を舐め上げたり、耳たぶを食んだり。

「んっ……」

優しい愛撫に、美鎖はまつげを震わせる。

「落ち着いてきたか?」
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