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プレイボーイの憂鬱
第2章 サイテー
その日も俺の部屋にランチに行くために
校内の噴水の前でいつものように待ち合わせをした。
教授に捕まって10分ほど約束の時間に遅れていった俺は
柄にもなく駆けていて
早く加奈ちゃんに会いたいために
肩で息をしていた。
そんな俺の目に映ったのは
楽しそうにはにかみながら話す
加奈ちゃんと山崎だった・・・
俺は・・・
そんなに恥ずかしそうに笑う彼女を知らない。
じっと相手の目を見つめながら笑う彼女を知らない。
愛おしそうに相手を見つめる彼女を知らない。
加奈ちゃんはまだ山崎が好きなんだ。
俺は見たことのない彼女を見せつけられて
そんな彼女の時間と思いを奪ったのは
自分なんだと実感する。
それでも・・・・
それでも、あの二人をそのままにしておけなくて
情けない俺は大きな声で彼女を呼ぶ。
俺に縛り付けるために。
「加奈」
校内の噴水の前でいつものように待ち合わせをした。
教授に捕まって10分ほど約束の時間に遅れていった俺は
柄にもなく駆けていて
早く加奈ちゃんに会いたいために
肩で息をしていた。
そんな俺の目に映ったのは
楽しそうにはにかみながら話す
加奈ちゃんと山崎だった・・・
俺は・・・
そんなに恥ずかしそうに笑う彼女を知らない。
じっと相手の目を見つめながら笑う彼女を知らない。
愛おしそうに相手を見つめる彼女を知らない。
加奈ちゃんはまだ山崎が好きなんだ。
俺は見たことのない彼女を見せつけられて
そんな彼女の時間と思いを奪ったのは
自分なんだと実感する。
それでも・・・・
それでも、あの二人をそのままにしておけなくて
情けない俺は大きな声で彼女を呼ぶ。
俺に縛り付けるために。
「加奈」