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プレイボーイの憂鬱
第2章 サイテー
初めて呼び捨てにした俺にびっくりするように振り返った彼女は
山崎に小さく手を振ると
俺の方に駆け出してきた。
その場所から俺を見つめる山崎の口は
意地悪く口角が上がり
「俺は知ってる」とばかりに
ニヤっと笑った。
「加奈。どうした?」
余裕がないように彼女につぶやいて
手をつなぐどころか
逃げ出さないように肩を抱けば
びっくりしたように
「吉岡先輩。どうしたんですか?
山崎くんとちょっと話しただけですよ?」
何気なく言った加奈のその言葉に
頭に血が昇るのがわかった。
どうして。
俺はいつまでたっても「先輩」で
元彼の山崎は「くん」なんだよ?
そこに加奈の本心があるようで
それに気づいてしまった俺は自分自身を抑えられなかった。
加奈の手を引っ張って
無言で俺の部屋に連れ込む。
「い・・痛いです。吉岡先輩」
敬語を話す加奈に更にわれを忘れる。
山崎に小さく手を振ると
俺の方に駆け出してきた。
その場所から俺を見つめる山崎の口は
意地悪く口角が上がり
「俺は知ってる」とばかりに
ニヤっと笑った。
「加奈。どうした?」
余裕がないように彼女につぶやいて
手をつなぐどころか
逃げ出さないように肩を抱けば
びっくりしたように
「吉岡先輩。どうしたんですか?
山崎くんとちょっと話しただけですよ?」
何気なく言った加奈のその言葉に
頭に血が昇るのがわかった。
どうして。
俺はいつまでたっても「先輩」で
元彼の山崎は「くん」なんだよ?
そこに加奈の本心があるようで
それに気づいてしまった俺は自分自身を抑えられなかった。
加奈の手を引っ張って
無言で俺の部屋に連れ込む。
「い・・痛いです。吉岡先輩」
敬語を話す加奈に更にわれを忘れる。