この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
プレイボーイの憂鬱
第5章 新しいピアス
日付はとっくに変わっていた。
少し歩いたところであっと思って
唇を手の甲で拭った。
案の定、真っ赤な口紅が
その存在を主張するようについている。
「やっべっ」
このまま加奈ちゃんのところに帰ったら
危ないところだった。
ハンカチで丁寧に拭ってできるだけ明るく
自分のアパートのドアを開ける。
「加奈ちゃん。遅くなってごめん。
どうしても抜けられなくて」
電気をつけたままテーブルに突っ伏して
待ちくたびれたように眠る加奈が可愛い。
「吉岡せんぱ。お帰りなさい」
寝ぼけて潤んだ瞳も
目をこすりながらぽーっと話す口調も
何もかもが可愛い。
加奈ちゃんはぼーっと俺を凝視して
「寝る前にシャワーに入ってきたらどうですか?」
といい、自分はもそもそとベッドに入り始めた。
言うとおりにシャワーを浴び
Tシャツと短パンでベッドに入った俺は
なんだかとっても幸せな気分で
加奈ちゃんをぎゅーっと抱きしめた。
今夜はこの幸せを噛み締めて
セックスしないで寝よう。
少し歩いたところであっと思って
唇を手の甲で拭った。
案の定、真っ赤な口紅が
その存在を主張するようについている。
「やっべっ」
このまま加奈ちゃんのところに帰ったら
危ないところだった。
ハンカチで丁寧に拭ってできるだけ明るく
自分のアパートのドアを開ける。
「加奈ちゃん。遅くなってごめん。
どうしても抜けられなくて」
電気をつけたままテーブルに突っ伏して
待ちくたびれたように眠る加奈が可愛い。
「吉岡せんぱ。お帰りなさい」
寝ぼけて潤んだ瞳も
目をこすりながらぽーっと話す口調も
何もかもが可愛い。
加奈ちゃんはぼーっと俺を凝視して
「寝る前にシャワーに入ってきたらどうですか?」
といい、自分はもそもそとベッドに入り始めた。
言うとおりにシャワーを浴び
Tシャツと短パンでベッドに入った俺は
なんだかとっても幸せな気分で
加奈ちゃんをぎゅーっと抱きしめた。
今夜はこの幸せを噛み締めて
セックスしないで寝よう。