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僕の彼女はデレ属性持ちのチョロカノ(チョロい彼女)です
第3章 ツンデレ彼女(ななこ 弁当屋のバイト 25才)と店長さん

「ななちゃぁ〜ん………
ごめんよぉーー…………」


私の働くお弁当屋さんの厨房に
店長の頼りない声が響く


「用件を言う前から謝らないで下さいっ」


私は、狭い厨房を忙しなく動きまわりながら
店長の声にイラつきを隠す事無く返事を返した
どうせ、今日もバイトが来れなくなったとか
言うのだろう……


「多田(ただ)くんが
風邪ひいちゃったって……」

「あ〜〜〜〜〜〜〜!!!
はい!!はい!!はい!!
私がラストまで残業すれば良いんでしょ!!!」

「話しが早くて助かるよう〜
本当に、ごめんねぇ……」


悪いと思うなら休まないバイトを
雇ってくれ……と思うが
グッと我慢する
私の今日のシフトは午前9時から
午後5時までの予定だったのだが
午後4時から午後9時シフトの大学生が
休んだせいで、残り1時間が
残り5時間になった

イラ立ちを中華鍋にぶつけながら、
野菜炒めを作り上げた











この小さい弁当屋は味が良いと中々、
人気で朝から閉店間際まで結構な
数のお客さんが来店する

ありがたい事なのだが、バイトの
給料は変わらないので正直
忙しすぎるのは考えものだ



今日は店頭のレジ係に細身でタレ目の
気の弱そうな店長が立ち、中の厨房に
ぽっちゃりした肉付きの
良い体型にボブカットのバイトの
女性が、料理を作っている

ボブカットのバイトさんが、どんどん
おかずを作り上げて店長が
手際良く詰めてお客さんに渡す

2人は無心になって働き続けて
時間は過ぎていった……





店の片付けが終わって休憩室のドアを
開けると奥の机のパソコンで店長が、
売上の計算をしている
こちらに軽く振り向いてヘラっと笑う


「お疲れ様ぁ~
今日も助かったよぉー」


私はムスっとした表情を隠す事無く
ロッカーを開けながら

「……お疲れ様でした」

と、呟くように答えた


店長はパソコンに目線を戻しながら


「今日は真っ直ぐ帰る?
一杯どぉ?」

「今日は、やめておきます…
疲れたんで帰って寝ます…」

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