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ある主婦のクリスマスイブ…
第1章 クリスマスイブは日曜日…
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「えー、今年のクリスマスイブってぇ、日曜日なんだぁ」
 わたしはパートのシフト表を見つめ、そう叫んだ。

「そうなんですねぇ、23日が土曜日で、24日が日曜日なんですよぉ」

「うわぁ、マジかぁ…」

 わたしは基本的には平日の月曜~金曜日、10時から16時までのファミレスパート主婦である…
 そして今日は仕事終了後に、来月12月のシフトを作成する為に事務所でカレンダーを見ていて、そう呟いたのである。

「いやぁ、日曜日がクリスマスイブだからって学生アルバイトさんがなんとか休もうと画策してるんですよぉ」
 と、店長が本当に困った顔で言ってきたのだ。

「あ、えぇ、うーん…そうなんだぁ…」

 すると、店長がわたしの顔を見つめてきて…

「あ、あのぉ…
 も、もしもですよぉ…
 そのぉ、もしも…」

 この店長は、本当にいい人を絵に書いた様な、いや、厳しく言えば弱々しい、正論さえもハッキリと言葉に出せない様なタイプの男であった…
 だがら、いつも、学生アルバイトに舐められてしまい、シフトが空き空きになってしまって、結果、自分が休日出勤をするハメになることがままあるのだ。

「ああ、もうっ、相変わらずハキハキしないんだからぁ」

「あ、えっ」
 突然にキレ気味のわたしの様子に店長が少しビビり…

「わたしが出てあげますよ、出れば助かるんでしょうっ」
 そう言った。

「あぁ、それは、ありがたい、いや、ありがとうございます」
 泣きそうな勢いで店長は感謝してくる。

 そう、なぜか、わたしはこのぐずぐずの店長に母性本能を擽られてしまうのだ…

「但し、10時から2時までね」

「あ、はい、大丈夫です、ありがたいです」
 店長はまるで土下座に近く頭を下げてきた。

 だが、実は…

 この日曜日というクリスマスイブ出勤は…

 わたしにとって、実に好都合に言い訳できるチャンス…

 いや、口実となるのだ。

 言い訳の口実…

 それは…

『人手不足でさぁ、クリスマスイブの日曜日、夜7時まで、出勤になっちゃったのぉ…
 でもケーキとかチキンは予約してあるからさぁ…
 少しだけ待ってて…』

 そう、クリスマスイブの日曜日の2時から7時までの空白の5時間の…

 不倫の逢瀬の…

 夫への最高の言い訳になるのだ…




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