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第7章 切恋

開店時間になり、栞奈は接客を中心に仕事をした。

店はベビーショップな為、子供連れのお客さんや妊婦のお客さんが多かった。

『自分にも早く子供が出来れば、変わるかな…』

休憩中…

「調子どう？」

「楽しい、赤ちゃん可愛いしね…和歌子は子供欲しくないの？」

「いずれは欲しいけどまだ良いかな、面倒だって思ってた仕事も
　楽しいしね、ルール違反だけど恋も出来るしね」

ズキン・・・心が締め付けられた。


「そういえば、和歌子の相手どこ？」

「辞めちゃったの！そしてセフレも解消！若い子だからねぇ。
　彼女出来たみたい」

和歌子は淡々と話をする。

「淋しくないの？」

「本気じゃないし！淋しくないわ！また、新しい人見つけるし」

和歌子は楽しそうに話している。

少し羨ましくなった。

「そうだ！栞奈！一緒に働かない？」

「へっ？？」

いきなりの提案で栞奈は驚いた。

働くのは嫌いじゃない…結婚した時働いていた会社を辞めたのは

優の要望でもなかったが、家事をおろそかにするのが嫌で辞めた。

前の会社は残業は、ほぼ毎日…優の帰宅時間に間に合わず夕飯も

送れてしまうのが嫌だった。

「でも…閉店までは…」

「大丈夫よ！閉店までじゃなくても、４時まででどう？」

栞奈には最高な時間だった。

「優に聞いてみる…」

やはり旦那の許可が必要だと思い、すぐに返事はしなかった。

「うん、聞いてみて」

休憩が終わり仕事に戻った。