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禁愛
第7章 切恋
仕事が終わり帰宅すると、

亨の事を思い出してしまう。

目に涙がにじむと栞奈は必死にこらえた。

「ダメ!泣かないって決めたじゃない!」

栞奈は必死に自分に言い聞かせた。

夕飯えお食べ終えた時、優から電話が入った。

「もしもし…」

「栞奈?飯食った?」

「うん、今、食べたわ、優は?」

「俺も今食った、今日はコンビニ」

優はいつもと変わらなく、今日あった事などを話していた。

栞奈は優に仕事の話をした。

思いのほか優は賛成してくれた。

電話を切る時、優は

「側に居てやれなくてごめんな」

「ううん、大丈夫、お仕事頑張って」

いつものように電話を切る。

「これで良いの…何も探らない、これでいいのよ・・・」

独り言を言い、すぐに和歌子に電話を掛ける

急だが、明日から正式に働くことになった。

仕事をすれば、気が紛れる、そうすれば亨の事を考える時間が少なくなる。
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