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【全話版】ストリート・キス
第7章 彼女ルールのおさらいと招かれてセックス
 彼女には通用するジョークとしないジョークがあるのだ。どんな理由があるにせよ、忘れたとか忘れていたなんて言ったらものすごく機嫌が悪くなるのだ。
 彼女が貸してくれたのはモーツァルトとマーラーの作品だった。ウィーン贔屓の(モーツァルトもマーラーもウィーンと深い関わりがある)彼女には絶対に口に出して言えなかったが、僕はモーツァルトもマーラーも、ついでにヨハン・シュトラウスにもさしたる興味が無かった。
 だがしかし、それはそれとして自分の嗜好はとりあえず横に置いて、恋した相手の趣味を褒め称え賛同しつつ「僕も聴いてみたいです」などとつい言ってしまうのは許されるべきではないか?
 嘘も方弁という諺もある。正直に行動するのが必ずしも正解ではない。特に恋愛においてはなおさらだと僕は思う。僕はそう思うのだが彼女はそうじゃなかった。
「それで江田くんの好きなワーグナーのCDは?」
「あ、ええと…」
「貸してくれるって言ったよね。私はワーグナーはあんまり好きじゃないけど、ローエングリンは聴いてみたいかなって言ったはずよ」
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