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ビッチ女のクリスマス…
第1章 12月23、24、25日の三日間…
 11

「あぁ、それはさぁ…
 わたしがそうならない様にさ、常に意識してるからよ…」

「常に意識って…」

「うん、例えばさぁ…
 より美しく見え、魅せる様な品質…
 ストッキングの薄さ…
 光沢の艶やかさとかね…」

 わたしにとってストッキングはさぁ…

 靴下的な存在じゃないのよ…

 わたし自身の象徴なのよ…

「し、象徴…」

「うん…象徴かな…」

 そう、わたしは過去のある最愛の男によってストッキングラブな女になったから…

 そして常にこのストッキング脚への男達からの視線を意識しているから…

 それに常にこのストッキング脚の美しさをも追求をしているから…


「そ、そうなんすか…」

 それらのわたしの想いとこだわりを伝えると、そう呟き…

「さ、さすがっす、さすが僕の大好きな悠里さんす」

「え、なに訳のわからない納得の仕方してんのよ」
 わたしが呆れ気味に言うと…

「あ、いや、いいんす、自分的に納得できたんで…」
 そう言ってきた。

「ふうん…」

 だが、さっきまでのビッケの熱い視線はヤバかった…
 つい、ウズウズと熱い視線に感じ、疼いてしまっていたのだ。

 なぜなら、わたしは胸よりも、脚の方が、いや、ストッキング脚の方が感じる変態女のビッチだから…

 さっきだってキスされながら、胸では無く脚を、ストッキング脚を触れられていたならば…
 どうなっていたかわからない。

「ふあぁ、なんだか眠くなってきたわぁ…」

「あ、はい、帰ります」

 そう、こんな機転が利くところもかわいくて…
 大好きなんだ。

「じゃあ、あ、明日もLINEしますね」
 と、彼はそう言って帰った。

 それがまたかわいい…

 帰ったらかわいがってやるか…




 12月23日金曜日午前6時…

 バスケット大会の東京遠征に出発した…






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