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無能淫魔とサディスト男
第1章 始まりは不法侵入
「ンッ、ヤァ、アッ、あぁッ」
日本最大の歓楽街・新宿歌舞伎町。
その中心部にほど近い新宿区立大久保公園付近の安いラブホの一室で、ロゼッタは豊満な胸を揺らし、売春客であるサラリーマンの男の上に跨って艶かしい喘ぎ声を上げる。
「か、可愛いねぇ。可愛いよ、ァッ、ロゼッタちゃん。ンッ、病みつきになりそうだぁ。」
50過ぎと思われるビール腹の中年男は息を荒らしくながら、ロゼッタの腰振りに酔いしれていた。
やがてロゼッタの拘束ピストン運動が激しくなると、中年男は耳障りな喘ぎ声を上げながら、彼女の膣内に吐精をする。
「楽しかったよ、また君と出来るといいなぁ。」
その後、お互いシャワーを済ませれば終了だ。
サービスは基本、客が1回射精に至るまでで、時間にすれば30分から1時間程度だ。
「私も。」
帰り際、気色悪い笑みを浮かべる男にそう囁かれお尻を撫でられていたが、当の本人であるロゼッタはけろっとした顔でそう言い返した。
彼女程の美貌があれば、選り好みをしてもいいと思われるが、彼女はセックスが出来れば誰とでもいいのだ。
他人と性行為をする事に不快感や嫌悪感を抱く事はない。
それは彼女が異世界人でサキュバスとして生まれた事が原因だ。
今日は12月25日のクリスマス、聖なる日。
そんな日にも関わらず、彼女は個人売春をしなければならない。己の性欲を満たす為、サキュバスに必要不可欠な性液を得る為、そしてこの人間界で生きる為に必要なお金を得る為に。