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無能淫魔とサディスト男
第6章 喋る道具と残酷無慈悲なご主人様達(R18・R18G)
ロゼッタは、薄目を開けた。
曇天の空
陰鬱な空気
漂う死臭
鳴り響く鞭の音
口の中を圧迫する陰茎
“.......ウソだ......”
一瞬にしてロゼッタは鳥肌が立った。
自分が捨てた筈の母国、我々からすれば異世界に該当する、【魔界】に居るのだと確信してしまったからだ。
同時に、彼女の尻に強烈な痛みが走った。
バラ鞭で引っ叩かれたのだ。
「喉奥まで咥えろ!この出来損ないが!」
両手は後ろ手にベルト拘束され、全裸で膝立ちをさせられたロゼッタは、数多の淫魔達を指導する教官にイマラオチをさせられていたのだ。
何故そんな事をさせられているのか?
それは彼女が魔界の常識についていけず、何一つ任務をこなせない【落ちこぼれ】だからだ。
下級悪魔に属する淫魔は、上級悪魔、中級悪魔のみならず、同じ位であるはずの下級悪魔からも軽んじられ、見下されやすい対象にある。
そもそも魔力に雲泥の差がある事
低い能力値であり、あまり特殊な魔法は使えない事。
人間を誘惑に出来ても、大規模な殺戮等を行えない事。その為、天界人との戦争となっても戦力外として候補から外されてしまう事。
生殖能力が劣っており、皮肉な事に人間の精液を身体に取り込まなければ、子孫を残せない事。
このように、見下されやすい理由は多岐に渡る彼らだが、そんな彼らを統べる者であり、スパルタ教育を施す教官であり、今まさにロゼッタの尻を叩いているインキュバス、ザックレーは厳しいノルマを淫魔達に課した。
悪魔の精液で悪意を満ちた子を産め。
母体や人間社会に害を与える獰猛な怪物を育てよ。
交わった人間達に色情症や早漏等、我々に有利な性機能障害を、もしくはセックス依存症等の精神障害を残してこい。
サキュバス、インキュバスを含む淫魔が何らかの成果を挙げた時、その犠牲となった人間には悪魔からしか見えない、入れ墨が浮かび上がるのだ。
淫魔はその証拠を魔界産の高機能特殊カメラに納め、毎週ザックレーに提出する決まりになっている。
そして提出出来ない淫魔は、ロゼッタのように指導という名の、公開調教を受けるのだ。