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人質交換を託された女
第13章 最後の女
胸を隠したい衝動に襲われ、左右の指を動かしていた。鏡越しに指の動きを確認できた。胴体の背後から、左右の脇腹辺りで指が動いていた。とても胸を隠せる状態ではなかった。後ろに回された肘が胴体に隠れて見えなかった。
白いシャツの襟や袖が、男たちに襲われた事実を物がっていた。胸の上下にきつく巻かれた縄のせいで、控えめな膨らみが滑らかな曲線を描いて、縄の締めから逃げ出そうとしているようだった。その先には小豆のような斑点が、女を主張しているように見えた。おへそが見え、黒いヘアが見え、女の体を隠せない姿だった。
男の手が恥丘の三角形の盛り上がりに添えられる。
「ァ…」と声が漏れてしまう。
田口さんは縄を解く気がなかった。
「戸北…」と小さな声で名前を呼ばれ、田口さんにギュッと背後から抱きしめられる。
「俺の…最後の女に…なってくれ…」
そう言うと、彼はゆっくりと手を動かしていく。
白いシャツの襟や袖が、男たちに襲われた事実を物がっていた。胸の上下にきつく巻かれた縄のせいで、控えめな膨らみが滑らかな曲線を描いて、縄の締めから逃げ出そうとしているようだった。その先には小豆のような斑点が、女を主張しているように見えた。おへそが見え、黒いヘアが見え、女の体を隠せない姿だった。
男の手が恥丘の三角形の盛り上がりに添えられる。
「ァ…」と声が漏れてしまう。
田口さんは縄を解く気がなかった。
「戸北…」と小さな声で名前を呼ばれ、田口さんにギュッと背後から抱きしめられる。
「俺の…最後の女に…なってくれ…」
そう言うと、彼はゆっくりと手を動かしていく。