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人質交換を託された女
第5章 積み上げれた賭け金
左右の男たちの動きを感じた。すぐに彼らは私に近付いて、それぞれ腕を持ち、無理やり立たせていく。太ももと足首が縛られていた状況では、立たされても、前にも後ろにも進めなかった。気が付けば私の体は電話機が置かれた机に腹這いにされ、左右の肩は後ろから2人の男にしっかりと抑えつけられていた。
男の声が背後からした。冷徹で怒りを隠せない声だった。そして電話を操作する。ちらりと私の方を見た。
「この女を縛り上げろ…どんなに暴れても絶対に解けないようにしろ…」と2人の男に告げた。
「捜査本部…」と電話から声が聴こえ、私はそちらの方へ顔を向けた。顔が動いたことで、頬が机に接するくらい、後ろから抑えつけられた。
男の声が背後からした。冷徹で怒りを隠せない声だった。そして電話を操作する。ちらりと私の方を見た。
「この女を縛り上げろ…どんなに暴れても絶対に解けないようにしろ…」と2人の男に告げた。
「捜査本部…」と電話から声が聴こえ、私はそちらの方へ顔を向けた。顔が動いたことで、頬が机に接するくらい、後ろから抑えつけられた。