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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第7章 城崎温泉へ出発!

朝来市は…
日本のマチュピチュとも言われて
日本各地から観光客が押し寄せた
竹田城跡が有名で。
他にも有名な観光スポットに
銀山ボーイズで有名な
生野銀山。
その銀山で採掘された銀を
運ぶのに使われていたと言う
日本で初めての補装された道である。
銀の馬車道も…有名な観光スポットだ。

他にも…透明度の高い水で
魚と一緒に水遊びが出来て、
天然のスライダーや滝つぼダイブを
愉しむ事が出来る魚ヶ滝がある。

『もうちょっとで着きますよ?』

彼がそう声を掛けて来て。
垂水を出てから2時間ほどで
最初の目的地に着くようだった。

車で兵庫県を2時間北上して、
運転で同一姿勢も
しんどいんで足伸ばして
動かせる方が良いと思ってと。

彼が…連れて来てくれたのは
朝来市の豊な自然の
ど真ん中にあるあさご芸術の森美術館で。

6000㎡の公園の敷地の中に、
約40点の立体アート作品がある。

自然の中の屋外展示だけでなく、
朝来市出身の
近代現代彫刻家のパイオニア
「淀井敏夫記念館」が併設されていて。

もちろん…常設展だけでなく
特別展なんかもやっていて。
2022年には…ジブリで有名な。
山本二三展が開催され。

朝の雲海に浮かぶ竹田城跡
朝日に輝く神子畑選鉱場跡
近代化の礎 生野銀山の捲揚機

の…描きおろし作品も展示されたそうだ。

と…言っても…、冬の屋外展示。
そして…天候は生憎の小雨模様。

駐車場の車も…まばらだった。

美術館玄関前では、
淀井敏夫の作品「鴎」が出迎えてくれる。

跳躍するカモメの姿が
なんとも美しい。

しばらく…カモメを眺めていると。

『あれと一緒に写真撮りましょうよ』

同じく玄関前にある作品の

「最後の午餐」に集合した一同・藤原吉志子作

を…港斗が指さして言って来る。

最後の晩餐と言う…あの絵を思わせる

長いテーブルにドレスアップした

動物たちが並んで

ひそひそ話をしてる様な…感じで。

タヌキやニワトリや猿やうさぎに

自分も混じって…1員になって

写真を撮ろうと彼が言って来て。

数枚記念撮影をして
館内に入ると常設展を鑑賞した。


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