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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第8章 城崎温泉そぞろ歩き

再び、駅前の通りを
地蔵湯の方向に進んで、
左に曲がれば…、
城崎温泉…の画像で良く出て来る。

川に掛かった石造りの橋が
何本も掛かって居て
その川の両サイドに、
柳の木が並木になっている
川沿いの通りに出る。

『巴さん、あそこで、
1杯飲んで行きませんか?』

そう言って彼が指さしたのは、
城崎の地ビールが楽しめる。

山本屋直営 地ビールレストラン グビガブ

城崎温泉の7つの外湯の中で
一番小さな柳湯のお隣さんだ。

ガラス張りのカウンター席からは
城崎温泉の街並みを眺めながら
4種類の地ビールを
飲む事が出来て。

すっきりとした飲みやすい
味わいのピルスナービールの

「空のビール」

ローストした麦芽の苦味と
アクセントになる
甘いカラメルフレーバーが
絶妙マッチしたスタウトビールの

「黒のビール」

ほんのりとした甘さのある、
女性でも飲みやすい
フルーティーな香りが特徴の
ヴァイツェンビールの

「川のビール」

そして、カニ料理に合う様にと
改良に改良を重ねて
試行錯誤の上に作られた。
カニビール…の

「雪のビール」

その4種類のクラフトビールを
お手軽にグラスで味わう事が出来る。

港斗は黒のビールを
巴は川のビールを
それぞれ注文して。
自家製の燻製の盛り合わせを
頂きながら美味しいビールを頂いて。

夜は…カニビール…を
カニ料理を頂きながら
飲んでみたいですね…なんて
そんな話をしながら。

『巴さん、チェックインしたら
お夕飯までに外湯めぐりしましょうよ』

外湯めぐり…と言えば
浴衣で下駄をカラコロ鳴らして
そぞろ歩きと言うイメージだが。
真冬の城崎で浴衣は…、
寒すぎて軽く死ねそうな気がする。

「ねぇ…港斗君…外湯めぐりって…」

『真冬の城崎で、
浴衣で外湯めぐりする
猛者は居ませんて…、
今の季節に素足はヤバいですって。
浴衣は…宿の中のお楽しみですね』

グビガブを後にして
更に通りを進めば
次の外湯めぐりの湯の1つ、
歌舞伎座を思わせる外観をした一の湯だ。

一の湯の前を過ぎて、
更にメイン通りを進めば。

大きな蓮池の上に橋が掛かって居て、
豪華な建物をした御所の湯が見えて来る。

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