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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第8章 城崎温泉そぞろ歩き
前に…友達と一緒に
JRのカニカニエクスプレスを
利用してカニを食べに来た時は。
帰りの電車の都合で、
時間が無くてここの
御所の湯じゃなくて
駅から近いさとの湯に入ったから。
「ねぇ、港斗君…」
『どうしましたか?巴さん
そんなに御所の湯が気になりますか?
明らかに御所の湯って外観からして
豪華絢爛な印象ありますもんね』
御所の湯の先には、
人気温泉旅館の但馬屋がある。
そのすぐ先には、こちらも
人気の温泉旅館の喜楽があって。
『この辺は…城崎でも
人気の旅館の激戦区ですね』
そのすぐ先には城崎の中でも
ハイクラスのお宿の三木屋と
西村屋本館がある。
『さぁ、巴さん
城崎と言えば…乗りますよね?』
温泉街をブラブラと歩いて
辿り着いたのは、
城崎ロープウエイで。
山のふもとの山麓駅から
大師山の頂上の山頂駅までを
中間駅の温泉寺液を挟んで繋いでいる。
片道約7分のロープウエイに乗れば、
自分達が歩いて来た
城崎温泉の街並みを上から
見下ろして楽しむことが出来る。
『城崎温泉は
温泉街がコンパクトに
纏まってますし、
道も平坦でぶらぶらするのに
ピッタリの温泉街ですよね』
「確かに…メイン通りに
お店もみんな揃ってるから
あっち行ったりこっち行ったり
しなくても、巡れるから良いかも」
山頂駅には城崎の街が見下ろせる
見晴らしいのいい展望台と、
みはらしテラスカフェがあって。
『かわらけ投げしませんか?』
「折角、来たから…してみようかな…」
かわらけ投げは、
小さな陶器のお皿を投げて
設置されている的に当たれば
願いが叶うと言われている物で。
お値段は、3皿1セットで250円。
みはらしテラスカフェで
購入する事が出来るので
カフェで2セット彼が支払いをしてくれて。
3枚のお皿を受け取った。
小さなお皿には文字が書かれていて。
厄除→吉祥→甘露の順に、
かわらけを投げるのだそうだ。
的に当たれば願い事が叶うが、
的に当たらなくてもかわらけが割れれば
厄を落としてくれると言われている。
かわらけ投げをする場所は
決まってるから、その場所へ移動する。