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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第3章 2024年1月1日
「あのね…港斗君…」
ある事を巴が港斗に
こっそりと耳打ちをする。
『えええッ?巴さん…突然、それ
本気です?イキナリそんな事
言うなんて、どうしちゃったんです?』
「消毒……みたいな…感じ…」
消毒と言うワードに
こんな場所を弁えない様な
私の言葉に彼も納得が行った様で。
『え…?それって今、ここで
痴漢に遭ったって事ですか?』
周囲が彼が大きな声でそう言ったので
ざわざわと騒ぎだして
若い女性とかは、痴漢だって
やだ、怖いとか信じられないとかって
そんな声が周囲からざわざわと起こる。
境内へと続く参拝客の列から…
スッと抜けて後方の鳥居の方へと
移動する影を見つけて。
『すいません、その人…
痴漢なんで取り押さえて下さい』
そう近くに居た男性の
参拝客に逃げようとした男が
取り押さえられて。
そして…今は…、
社務所に……お邪魔して…。
その犯人の男性と一緒に
警察が来るのを…ここの人と一緒に
事務所…みたいな所で待ってるんだけど。
痴漢に遭ったのは…別に
初めての事でも何でも無くて…。
その…私が…戸惑ってる理由は。
痴漢の犯人が…
どう見ても…10代の
若い男の子だったって事の方で。
そうしてる間に警察が来て。
学校にだけは知らせないで欲しいと
その彼が泣き出してしまったのだけど。
彼は友人4人と一緒に
5人で…昨日の夜から
その中の1人の家で飲酒をしていて。
未成年が飲酒してる時点で
問題なんだけども…。
飲みながらしたゲームの罰ゲームで
痴漢をしてそれを動画で撮影して
戻って来いと…言う…のを
彼は実践しただけだと供述したのだけど。
私を狙ったのも人混みの中で
背が高い彼は頭が少し出て目立つし。
顔も…整ったイケメンだから。
あのイケメンの彼女にしろと
仲間に命令されたからだそうで…。
その子が…県内でも有名な
進学校の高校生で…
親御さんが…揃ってこっちに
頭を下げに来て…
内々に…と…お願いされてしまって。