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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第3章 2024年1月1日
妹の千冬が嬉しそうに
ニコニコしながらこっちに来て
港斗君の家に挨拶に行くんだったら
お化粧してあげると言って来て。
『僕はここに居ますので、
どうぞ、僕に構わずに
妹さんと行って来て下さい』
そう言われて、両親と
彼だけおいて行くのに
ちょっと後ろ髪を引かれつつ。
妹に腕を引かれて、妹の部屋に
そのまま連行されてしまった。
お化粧は…名目でしかなくて、
年越しはどうだったの?と
根掘り葉掘り尋問されてしまって。
『今頃、あっちはあっちで
巴姉と結婚するつもりあるのかって
多分聞かれてるかもね?港斗君』
それを聞きたくて、グルになって
私を彼から剥がした気がして
仕方ないんだけど…。そんな
魂胆が見え見えなのも…
家族で血が繋がってるからだろうなぁって。
お昼ご飯には…おせち料理とお雑煮
洋風のオードブルを出して貰って。
オードブルには肉団子とか
唐揚げとかエビフライがあったから
甥っ子が喜んで食べてたんだけども。
お昼ご飯を食べて、
食べ終わった物を片付けるのを手伝って。
私の実家への新年の挨拶は終わった。
港斗君のアパートに戻って、
巴さんの補給と言って。
ぎゅうっとハグされて、
キスをしている内に……、
家出る前に…もう1回と…
真昼間のリビングで彼と愛し合って。
身体だけシャワーで流して。
車に乗り込んでアパートを出た。
まずは、予約していたお年賀の
最中を受け取りしに行って。
彼の家には夕方にお邪魔する予定だから。
彼の地元…で初詣と言えばの、
西宮神社に初詣に向かった。
この混雑具合を見ていると、
コロナのあの頃が懐かしくも感じるなぁって。
そんな事をギュウギュウになりながも
巴は…感じながら…さわっと…
お尻に何かが当たる感じがして。
「もう、港斗君、混んでるからって
そんな事…しないでよ…」
って言ってから気が付いたけど
今、私…、彼と手を繋いでたんだって。
『そんな事って何の事ですか?』
こっちが動揺してるのが顔に出てたのか。
ぎゅっと…こっちの身体が
ピッタリとくっつく様にして
彼の身体に引き寄せられてしまって。
『大丈夫ですか?
混んでますし、人酔いしましたか?』