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第2章 はじめに

私のママ友、美咲さんと、忍さんのお話です。

美咲さんは、旦那の水野光彦さんと、美咲さんが某金融機関で働いていた時に知り合いました。入行一年目の新人だったそうです。配属先の女性の先輩の呼ばれて、鍋パーティーが先輩の家であり、そこで、先輩の大学院生の弟さんの同じ研究室で、参加していた男性が、旦那さんでした。

旦那さんは、自称マッドサイエンティスト。どういうことでそうなったのかはわからないそうですが、鍋パーティーの途中で寝てしまった美咲さんが目を覚ました時には、先輩の弟さんが美咲さんの口に男根を突っ込んでいて、美咲さんの膣には、水野光彦さんの男根が・・・。

要するに準強姦罪。今でいえば、準強制性交等罪。でも、鍋パーティーを一緒にするような関係。同意はしていなかったけど、こういう状況なら、同意があったと言われても仕方がないというか。憎からずと思っていた相手でもあったそうなので、そのまま、結婚、長女を出産されて、その後も次女も出産されたそうです。旦那さんもポスドクだったのですが、経済的なことを考えて、早急に就職して、今の商社に。

そして、カンボジアの駐在研究員になったのですが・・・。

そこに起こったのが、そう、「武漢ウイルス」。今でいう『新型コロナウイルス』のパンデミックでした。

忍さんは、美咲さんの隣のマンションに住む３人の子供を持つシングルマザーで、元美容部員で、バックパッカーとして写真を世界中に行って写真を撮っていた写真家でしたが、コロナ禍もあり、海外での活動は中止されていた時期の話です。