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「本日も撮影日和」 微熟妻・美咲
第5章 忍の告白「4月下旬・Portrait」
次の日、麗が咲良ちゃんや咲月ちゃんと遊びたいと言い出し、連日だけど。。。と思いながら、LINEをすると、

「ご迷惑でなければ」

と、美咲ちゃんから返事が来た。迷惑なら、そもそもLINEをしないのだけど、と思ったけど、美咲ちゃんの遠慮がちな性格が伝わってきて嫌な気持ちにはならなかった。

「あ、昨日の写真だけど、夫も喜んでいたわ」

と、昨日の写真のことを話して、感謝してくれる美咲ちゃん。歳が離れているためか、可愛いと思うことが多かったわ。確かに、可愛いけど、同世代なら、可愛い以上に、綺麗、美しいという表現であったかもしれない。顔立ちも整っているし、ただ、アイドル顔とかではなく、美咲ちゃん自身は「持っていないし、着たことは成人式の日くらい」と、言っていたけど、着物が似合いそうな感じ。和装ね。穏やかな雰囲気、和を感じさせる美咲ちゃん。

美咲ちゃんの写真をもっと撮ってみたいと思ったわ。だって、素材として、下手なモデルとかしている人より、格段に綺麗だから。

「それはよかったわね。今度は、美咲ちゃんだけの写真も撮って送ったら?あの子たちは、ゲームしているし。娘さんたちの写真は美咲ちゃんが撮って、いくらでも送れるけど、美咲ちゃんの写真は、咲良ちゃんじゃ、まだ無理でしょ」

と、誘うと、

「そうね。お願いしてもいいかしら?」

と、いい反応が返ってきたわ。若干、間があったから、少しは考えたのかもしれないけど。

美咲ちゃんに、昔、撮りためていた写真を、写真集にしたときの写真集を見せたわ。

「「いいわよ。私、写真を撮るの好きだから。ちなみに、こんな写真も撮っていたのよ」

と、言いながら。バックパッカー時代の大自然や、遺跡、生活感のある各地の写真とか、

「ほかにもいろいろあるけど、これでご飯を食べていたこともあるわ」

と、話すと、

「ということは、プロなんですか?」

と、驚いている美咲ちゃん。まあ、どうなのか。小銭は稼いでいたけど、手出しも多かったから、

「プロかどうかはわからないわ。資格試験があるわけじゃないし。写真を撮って、それが評価されて、生計が成り立てば、プロと認められる世界だから」

と、答えた。

「そうなんですね」

と、素直に頷く美咲ちゃん。
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