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私立桐邦音楽大学附属中学校
第18章 小山田梨果と銭湯
ガラッ
「ごめーん、おまたせー!」
小山田梨果が教室に戻ってきた。
ドキッ……
その姿に心ときめく弘斗。
(やっぱり俺は小山田が好きだー!)
「梨果、先生何の用だったの?」
弘斗も聞きたかった事を高遠が訊ねてくれる。
「えっ!う、う~ん……よくわかんないや、えへへ。とりあえず行こ?」
「あれ梨果?リボンしてないけどどうしたの?」
小山田の胸元を見ると制服のリボンタイが無かった。
「あ……教官室に忘れてきちゃった。ゴメン取ってくるからもう少し待ってて。」
(教官室でなぜリボンを外したんだ??)
「お、小山田。一緒に行くよ。」
「私もいく。」
「あ、うん……」
バッグを持って3人で教官室へ向かう。
「あっ、先生。」
行く途中、前から馬場教諭が歩いてきた。
手には小山田のものと思われる制服のリボンを持っていた。
「小山田、忘れ物だぞ。」
エンジ色のリボンを小山田に手渡した。
「……わざわざありがとうございます。」
頭を下げる小山田梨果。
弘斗はそのやりとりを見て、恋する少女が身に付けているものに他の男の手が触れた事に不快感を覚えた。
(なんなんだ…この気持ちは…)
「では帰ります。先生さようなら。」
「おう、気を付けて帰れよー」
馬場教諭はそう言うと踵を返して戻って行った。
「待たせてごめんね。行こっか。」
小山田梨果は気を取り直すようにそう言った。
「ごめーん、おまたせー!」
小山田梨果が教室に戻ってきた。
ドキッ……
その姿に心ときめく弘斗。
(やっぱり俺は小山田が好きだー!)
「梨果、先生何の用だったの?」
弘斗も聞きたかった事を高遠が訊ねてくれる。
「えっ!う、う~ん……よくわかんないや、えへへ。とりあえず行こ?」
「あれ梨果?リボンしてないけどどうしたの?」
小山田の胸元を見ると制服のリボンタイが無かった。
「あ……教官室に忘れてきちゃった。ゴメン取ってくるからもう少し待ってて。」
(教官室でなぜリボンを外したんだ??)
「お、小山田。一緒に行くよ。」
「私もいく。」
「あ、うん……」
バッグを持って3人で教官室へ向かう。
「あっ、先生。」
行く途中、前から馬場教諭が歩いてきた。
手には小山田のものと思われる制服のリボンを持っていた。
「小山田、忘れ物だぞ。」
エンジ色のリボンを小山田に手渡した。
「……わざわざありがとうございます。」
頭を下げる小山田梨果。
弘斗はそのやりとりを見て、恋する少女が身に付けているものに他の男の手が触れた事に不快感を覚えた。
(なんなんだ…この気持ちは…)
「では帰ります。先生さようなら。」
「おう、気を付けて帰れよー」
馬場教諭はそう言うと踵を返して戻って行った。
「待たせてごめんね。行こっか。」
小山田梨果は気を取り直すようにそう言った。