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私立桐邦音楽大学附属中学校
第18章 小山田梨果と銭湯
脱衣所に上がり番台の方を見ると村上の様子が変だった。客の老婆数人が心配そうに声をかけているが気を失っているようだ。

「む、村上どうした?!村上?!おい!」

番台に突っ伏した村上を弘斗が揺すると朧気に目を覚ました。

「ううう……」

「お、お前鼻血が……」

「む、室賀か……あ、あの子いったい何者なんだ……なんて美しい身体……ううっ!!うはっ!!」

ビクッ!!ビクッ!!ビクビクッ!!

「お、おい!?」

「うう……な、なんて綺麗な……」

そう言い残すと痙攣しながら再び気を失ってしまった。客の1人が家の人を呼びに行ったようで村上は母屋に連れて行かれた。

(村上…一体どうしたんだ?)

背伸びをして無人の番台からこっそり女湯脱衣所側を覗き見た。

(え……あれ、もしや!?)

丁度ブレザーを羽織っている小山田梨果の後ろ姿が見えた。

(うわわっ!)

気付いてしまった。この番台の上から脱衣所が丸見えなのだ。

(な、何てことだ!!む、村上が小山田の裸を……?!)



「いい湯だったねー!」

「ねー!壁の富士山の絵も趣あって最高だったー!」

銭湯の外にベンチがあり、コーヒー牛乳を買って各々湯上がりの喉を潤していた。

「お兄ちゃんどうしたの?」

「ああ、うん……」

「ん?室賀くん、何かあったの?」

まひろと高遠美月は騒動を知らないようだった。

「小山田、またやらかしたでしょ……」

そう小声で言うと悪戯な顔をして小山田は耳打ちしてきた。

「ふふふっ、でもやっぱり男子中学生には刺激が強すぎたみたい……」

「は……」

心にグサリと刃(やいば)が刺さる思いがした。
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