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私立桐邦音楽大学附属中学校
第19章 小山田梨果の住む町①
「ここここ。」
そこはいわゆる街中華料理店だった。
「こんにちはー」
「いらっしゃいませー」
小山田に続いて店内に入る。
「梨果ちゃんいらっしゃい。この席でいい?」
「うん、ありがとう大西さん。」
店員の大学生くらいの男性が席に案内してくれた。
「注文決まったら声かけてね。」
彼は弘斗をチラリと見ると厨房へ行った。
「知り合いなの?」
「うん、ここお父さんの行きつけのお店なの。私も時々来るよ。」
「へー」
壁に貼られたメニューを見渡す。
「うーん……」
「タンメン。」
「え?」
小山田梨果の真っ直ぐな視線。
「タンメン。」
「タンメン?」
「そ。」
「じ、じゃあタンメンで……」
「スミマセン大西さん、タンメンふたつ!」
「はいよー!」
赤を基調とした店内を見回すとブラウン管テレビからワイドショーが流れ、ビールジョッキ片手の水着ギャルのポスターが微笑んでいた。
そしてテーブルの対面に座った小山田梨果に視線を戻すと明らかに店内の雰囲気から浮いていた。
(美少女すぎてこの店の雰囲気にあわない!!)
「なぁに?室賀くん、はいお水。」
お冷やを差し出してくれた。
「あ、ありがとう。」
「いまあのビキニギャルと私を見比べてたでしょ!!」
ビールのポスターを見ていたのがバレていた。
「い、いや見比べてないし!」
「私みたいなおっぱい小さいの嫌い?室賀くんもああいうおっきいのが好き?」
「は?!」
「あー!赤くなったー!だよね、奏音が好きなんだもんねー!」
「ち、ちがっ……!」
「タンメン二丁おまちー!」
「あっ陳さんこんにちはー」
「梨果ちゃんいらっしゃい!」
「室賀くん、こちら店長の陳さん。」
「ど、とも……」
「おや、梨果ちゃんの彼氏?」
「い、いえ……」
「陳さん、こちら学校のお友達の室賀くん。」
「おーい大西くーん!“お友達”だそうだよ。よかったねー」
「ちょ!て、店長!しーーー!」
「あははは、大西くんに聞いて来い言われてね。」
「ふふっ、それで店長直々に運んできてくれたのね?」
「そうそう。じゃ、お2人ともごゆっくりー」
「あ、あざっす……」
「いっただきまーす!」
「いただきます。」
(ここのタンメン旨っ!!)
そこはいわゆる街中華料理店だった。
「こんにちはー」
「いらっしゃいませー」
小山田に続いて店内に入る。
「梨果ちゃんいらっしゃい。この席でいい?」
「うん、ありがとう大西さん。」
店員の大学生くらいの男性が席に案内してくれた。
「注文決まったら声かけてね。」
彼は弘斗をチラリと見ると厨房へ行った。
「知り合いなの?」
「うん、ここお父さんの行きつけのお店なの。私も時々来るよ。」
「へー」
壁に貼られたメニューを見渡す。
「うーん……」
「タンメン。」
「え?」
小山田梨果の真っ直ぐな視線。
「タンメン。」
「タンメン?」
「そ。」
「じ、じゃあタンメンで……」
「スミマセン大西さん、タンメンふたつ!」
「はいよー!」
赤を基調とした店内を見回すとブラウン管テレビからワイドショーが流れ、ビールジョッキ片手の水着ギャルのポスターが微笑んでいた。
そしてテーブルの対面に座った小山田梨果に視線を戻すと明らかに店内の雰囲気から浮いていた。
(美少女すぎてこの店の雰囲気にあわない!!)
「なぁに?室賀くん、はいお水。」
お冷やを差し出してくれた。
「あ、ありがとう。」
「いまあのビキニギャルと私を見比べてたでしょ!!」
ビールのポスターを見ていたのがバレていた。
「い、いや見比べてないし!」
「私みたいなおっぱい小さいの嫌い?室賀くんもああいうおっきいのが好き?」
「は?!」
「あー!赤くなったー!だよね、奏音が好きなんだもんねー!」
「ち、ちがっ……!」
「タンメン二丁おまちー!」
「あっ陳さんこんにちはー」
「梨果ちゃんいらっしゃい!」
「室賀くん、こちら店長の陳さん。」
「ど、とも……」
「おや、梨果ちゃんの彼氏?」
「い、いえ……」
「陳さん、こちら学校のお友達の室賀くん。」
「おーい大西くーん!“お友達”だそうだよ。よかったねー」
「ちょ!て、店長!しーーー!」
「あははは、大西くんに聞いて来い言われてね。」
「ふふっ、それで店長直々に運んできてくれたのね?」
「そうそう。じゃ、お2人ともごゆっくりー」
「あ、あざっす……」
「いっただきまーす!」
「いただきます。」
(ここのタンメン旨っ!!)