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私立桐邦音楽大学附属中学校
第24章 馬場信也教諭
「お、小山田。俺はお前のファンなんだ!」

「へっ?!」

放課後馬場教諭に呼ばれた小山田梨果。彼女は体育教官室に2人きりで何の話をされるのかと不安であったが突然彼にこう告げられた。

「教師でなくひとりの男としてタレントのお前のファンなんだ。」

「あ、はあ、それはどうも……」

目を泳がす馬場教諭。まだ何か言いたげだ。

「え、えっと、あの日の音楽室での件なのだが……」

彼女が音楽室で下着姿でいたのを教諭に目撃されたあの日の事だろう。小山田に緊張が走る。

「あの時のお話はお互いに無かったことにするというお約束かと……」

その場にいた室賀弘斗との不純異性交遊を疑われたあの状況。一か八かの彼女の判断で馬場教諭に乳房を見せて射精させ、この取引を成立させた。

「そうなのだが……あの日見た小山田の……えっと……む、胸が忘れられないんだ。」

「はあ……」

(なぜか皆が賞賛してくれる私の小さな胸。まったく男の人は巨乳が好きってのは嘘なの?)

「で、でだが……」

馬場教諭の視線は真っ直ぐ小山田の制服の胸部に注がれていた。

「は、はい?」

「出来ればでいいのだが……また見せてくれないかな。」

視線に敏感な小山田梨果。主語がないその願いを理解した。

「……それはどういうお覚悟で?」

教師という職業でなくても彼女が騒げば一瞬で仕事どころか社会生活さえも剥奪されるだろう。その覚悟を小山田梨果は問いてみたかった。

「わかってる。人生どうなってもいい。それでも小山田の胸が見たいんだ!」

視線を小山田の小さな胸から大きな瞳に移してそう言い切った。

(ああ……たまらない……)

小山田梨果としては脅しのつもりで問いたわけではない。そこまでの覚悟で告げられた願いに性的快感を覚えると思ったからだ。
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