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私立桐邦音楽大学附属中学校
第30章 阻まれる告白

富山ドラッグを出て小山田と美幸と別れ角山と高遠と3人で駅に向かう。
「ちょっとそこの公園で話さない?」
そう提案したのは角山だった。
公園に入りベンチに腰を下ろす。
「……室賀はもしかして梨果が好きなの?」
「そうだよ。」
角山の唐突な質問になぜか高遠が即答した。
「こら高遠……」
「そっか……それなのにあの話聞いちゃったんだ。」
「ああ……」
「辛かったね。」
「角山……」
「これからどうするつもり?」
「今日告白しようとしたら高遠に止められた。」
「うん……わたしも告白はしない方がいいと思う。」
「なぜだ?なぜみんな口を揃えてそう言う?ヌードモデルの話は聞いたしレイプだって未遂だったんだろ?変な性癖が気になるけどそれも全て受け入れる。だからもう止める理由ないだろ。」
「「……」」
しばし続く沈黙。
「か、角山?……高遠……?」
そこで角山奏音が重い口を開いた。
「梨果には……心から“慕っている男性”がいるんだよ。」
その言葉にゆっくり頷く高遠。
「し、慕っている男性?!そ、それどういう意味!?」
「ごめん、字面通りとしか。」
なんとも曖昧な表現だった。
「そ、そいつは誰だ?」
「それは言えないの。」
「はあ?!」
(慕っている男??まただ……小山田にはまだ秘密があるのか……)
そのはっきりしない情報に混乱した。
「ごめんね室賀くん……」
「高遠もそいつのこと知ってるのか?」
コクリと頷く高遠。
「はあ……」
さらにテンションを下げてしまう弘斗。
「ちょっとそこの公園で話さない?」
そう提案したのは角山だった。
公園に入りベンチに腰を下ろす。
「……室賀はもしかして梨果が好きなの?」
「そうだよ。」
角山の唐突な質問になぜか高遠が即答した。
「こら高遠……」
「そっか……それなのにあの話聞いちゃったんだ。」
「ああ……」
「辛かったね。」
「角山……」
「これからどうするつもり?」
「今日告白しようとしたら高遠に止められた。」
「うん……わたしも告白はしない方がいいと思う。」
「なぜだ?なぜみんな口を揃えてそう言う?ヌードモデルの話は聞いたしレイプだって未遂だったんだろ?変な性癖が気になるけどそれも全て受け入れる。だからもう止める理由ないだろ。」
「「……」」
しばし続く沈黙。
「か、角山?……高遠……?」
そこで角山奏音が重い口を開いた。
「梨果には……心から“慕っている男性”がいるんだよ。」
その言葉にゆっくり頷く高遠。
「し、慕っている男性?!そ、それどういう意味!?」
「ごめん、字面通りとしか。」
なんとも曖昧な表現だった。
「そ、そいつは誰だ?」
「それは言えないの。」
「はあ?!」
(慕っている男??まただ……小山田にはまだ秘密があるのか……)
そのはっきりしない情報に混乱した。
「ごめんね室賀くん……」
「高遠もそいつのこと知ってるのか?」
コクリと頷く高遠。
「はあ……」
さらにテンションを下げてしまう弘斗。

