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私立桐邦音楽大学附属中学校
第1章 はじまりのお話
音大の附属学校とはいえ義務教育なのでカリキュラムは中学校に準じたものだ。しかしこの学校では課外授業として音楽の指導を受けることができた。
現在課外授業では学年末に開催される学内音楽会の準備期間に入っていた。


「はい、次のペア。」

前の演奏が終わり教師が指示をする。次は弘斗の演奏の番だった。伴奏はピアノ専攻の生徒からランダムに選ばれる。これの相性によって学内音楽会でのペアが決められる。

(今回の伴奏は誰だ?)

小山田梨果(おやまだりか)、今年度から弘斗と同じクラスだが秋から年末にかけて休学をしており彼とは全く関わりのなかった女子だった。

(たしか角山や高遠とつるんでる女子だったっけ。)

このマッチングテストは事前に課題曲が決められていてその中で教師による指名でランダムにペア組みされる。なので事前に合奏練習したわけではない。いわゆるぶっつけ本番だ。

「よし、弾くか。」

ヴァイオリンを構えて小山田に目で合図をする。

♪アイネクライネナハトムジーク♪

弘斗は小山田梨果の伴奏はなかなか弾きやすいと感じた。

「ふう……」

「はい、室賀くんいいわよOK!次のペアは?」

「はい。」

(角山か……)

弘斗の番が終わると角山奏音の番だった。彼は勝手に角山をライバルと思っているが教師からの評価は毎度彼女の方が上だった。

♪アイネクライネナハトムジーク♪

ピアノ伴奏は同じクラスの直江鍵次(なおえけんじ)、弘斗とは悪友で女子大好き。彼も数多い“角山奏音ファン”の一人だ。

パチパチパチパチパチパチ

拍手が起きた。確かに角山はいい演奏をした。弘斗は悔しく思った。
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