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私立桐邦音楽大学附属中学校
第6章 肘に伝わる感触
学内音楽会も刻々と迫ってきた。放課後に弘斗は直江鍵次と合奏練習をした。
「まぁまぁ良くなってきたんじゃないかな?」
「そうだな。今日はこの辺にしとくか。」
「ああ、悪いが今日用事があるから先帰るな。」
「おう、また明日。」
直江はピアノ椅子から立ち上がり、バッグを担いで音楽室から出て行った。
弘斗はヴァイオリンをウエスで丁寧に拭いてケースにしまう。
「よしと、俺も帰るとするか。」
音楽室の扉を開けると同時、女生徒が入ってきた。
「きゃっ!」
「うわっ!びっくりした!……なんだ角山か…」
「なんだとはなによ、ちょっと室賀に話があるんだけど。」
聞くと弘斗が直江との練習を終えるのを待っていたらしい。
「人気No.1の美少女様に待たれるなんて光栄ですな。で、話って?」
「いちいち癇に障る言い方だなぁ…っていうか昨日のはなんなの?!」
「え?昨日のとは?」
「女の子たちのパ……パン…ツを覗いてたあれよ!」
「げっ!…あ…あれは内藤が……」
「内藤くんは通常営業だからいいの。む、室賀まで何で覗いてたの?誰か目当ての子がいたの……?」
「え……い、いやー……」
「誰でもいいからパ…パンツが見たかったんだ?」
「ま…まぁ…」
「サイテー!」
プンとそっぽを向く角山。
「……梨果?」
突然のその呟きにドキリとする。
「へっ?!」
「……最近梨果ばかり見てるよね?」
「…そ…そうかな。」
(ば、バレているだと……)
「梨果はやめときな。」
「……いや、そんなんじゃねーし。」
(まただ…なぜだめなんだ。)
「はぁ……私も彼氏でも作ろうかなー」
「え?」
「どう思う?」
「どう思うって俺がどうこう言うあれじゃないだろ?それにお前なら選り取り見取りだろ。」
「もぉいい!!」
「お、おい角山……」
角山奏音は不機嫌に踵を返すと音楽室からスタスタと出て行ってしまった。
「はぁ……帰るか。」
再び扉を開けようとするとまたまた同時に扉が開いた。
「わわわっ!!今度は誰だよ!」
「まぁまぁ良くなってきたんじゃないかな?」
「そうだな。今日はこの辺にしとくか。」
「ああ、悪いが今日用事があるから先帰るな。」
「おう、また明日。」
直江はピアノ椅子から立ち上がり、バッグを担いで音楽室から出て行った。
弘斗はヴァイオリンをウエスで丁寧に拭いてケースにしまう。
「よしと、俺も帰るとするか。」
音楽室の扉を開けると同時、女生徒が入ってきた。
「きゃっ!」
「うわっ!びっくりした!……なんだ角山か…」
「なんだとはなによ、ちょっと室賀に話があるんだけど。」
聞くと弘斗が直江との練習を終えるのを待っていたらしい。
「人気No.1の美少女様に待たれるなんて光栄ですな。で、話って?」
「いちいち癇に障る言い方だなぁ…っていうか昨日のはなんなの?!」
「え?昨日のとは?」
「女の子たちのパ……パン…ツを覗いてたあれよ!」
「げっ!…あ…あれは内藤が……」
「内藤くんは通常営業だからいいの。む、室賀まで何で覗いてたの?誰か目当ての子がいたの……?」
「え……い、いやー……」
「誰でもいいからパ…パンツが見たかったんだ?」
「ま…まぁ…」
「サイテー!」
プンとそっぽを向く角山。
「……梨果?」
突然のその呟きにドキリとする。
「へっ?!」
「……最近梨果ばかり見てるよね?」
「…そ…そうかな。」
(ば、バレているだと……)
「梨果はやめときな。」
「……いや、そんなんじゃねーし。」
(まただ…なぜだめなんだ。)
「はぁ……私も彼氏でも作ろうかなー」
「え?」
「どう思う?」
「どう思うって俺がどうこう言うあれじゃないだろ?それにお前なら選り取り見取りだろ。」
「もぉいい!!」
「お、おい角山……」
角山奏音は不機嫌に踵を返すと音楽室からスタスタと出て行ってしまった。
「はぁ……帰るか。」
再び扉を開けようとするとまたまた同時に扉が開いた。
「わわわっ!!今度は誰だよ!」