この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私立桐邦音楽大学附属中学校
第6章 肘に伝わる感触
昇降口を出ると学内ホール前の樹木の下に小山田梨果がいた。
(小山田……?)
胸がキュンと締め付けられる。
なにやら男子生徒に向き合い頭を下げて謝っている様子だった。その後男子生徒は残念そうに小山田の元を離れて行った。
小山田はその男子生徒を見送ると弘斗のいる方向に歩いてきた。
「あ、室賀くん。」
「お、小山田…どうかしたの?」
「んー…」
「こ…告白されたとか?」
「…うん。」
「そか…」
「……」
「……」
「室賀くん今帰り?」
「あ、う、うん。」
「駅まで一緒に帰ろ?」
「え、えっ?!」
「ダメ?」
「い、いや!いいよ!」
(か、か、か、可愛い!!)
真っ赤になった顔を見られるのが嫌で逸らしながら答えた。
(くっそ!大事なときに赤面しちまう!)
赤面するなするなするなと思うほど赤面してしまう弘斗。小山田とまともに顔を合わせられない。
(たくさんの聞きたい事を聞くチャンスなのに!)
「こ、断ったの?」
緊張してるだけに唐突な質問を投げかけてしまう弘斗。
「ん?なにを?」
「い、いや告白…?」
「うん。」
「ど、どうして?」
勇気を振り絞って聞く。
「だってみんな全然話したこともない人たちだったし……」
「…みんな?人たち??」
「今日だけで3人に告白された。今まで全くなかったのにびっくり。」
「ええ……」
もしやと思い弘斗が辺りを見回すとコソコソと2人の様子が見張られている気配を感じた。
「…室賀くん。」
「え?!」
なんと突然小山田梨果が弘斗に腕を組んできた。肘に小さな乳房の感触が触れる。
(ええええええええーーーーーー!!)
「ごめんなさい、このまま帰ろ。訳はあとで話すから。」
小声で囁き弘斗の腕を抱いた小山田は足早に校門を出た。
(小山田……?)
胸がキュンと締め付けられる。
なにやら男子生徒に向き合い頭を下げて謝っている様子だった。その後男子生徒は残念そうに小山田の元を離れて行った。
小山田はその男子生徒を見送ると弘斗のいる方向に歩いてきた。
「あ、室賀くん。」
「お、小山田…どうかしたの?」
「んー…」
「こ…告白されたとか?」
「…うん。」
「そか…」
「……」
「……」
「室賀くん今帰り?」
「あ、う、うん。」
「駅まで一緒に帰ろ?」
「え、えっ?!」
「ダメ?」
「い、いや!いいよ!」
(か、か、か、可愛い!!)
真っ赤になった顔を見られるのが嫌で逸らしながら答えた。
(くっそ!大事なときに赤面しちまう!)
赤面するなするなするなと思うほど赤面してしまう弘斗。小山田とまともに顔を合わせられない。
(たくさんの聞きたい事を聞くチャンスなのに!)
「こ、断ったの?」
緊張してるだけに唐突な質問を投げかけてしまう弘斗。
「ん?なにを?」
「い、いや告白…?」
「うん。」
「ど、どうして?」
勇気を振り絞って聞く。
「だってみんな全然話したこともない人たちだったし……」
「…みんな?人たち??」
「今日だけで3人に告白された。今まで全くなかったのにびっくり。」
「ええ……」
もしやと思い弘斗が辺りを見回すとコソコソと2人の様子が見張られている気配を感じた。
「…室賀くん。」
「え?!」
なんと突然小山田梨果が弘斗に腕を組んできた。肘に小さな乳房の感触が触れる。
(ええええええええーーーーーー!!)
「ごめんなさい、このまま帰ろ。訳はあとで話すから。」
小声で囁き弘斗の腕を抱いた小山田は足早に校門を出た。