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私立桐邦音楽大学附属中学校
第7章 小山田の下着
「はぁ……今日も一言も話せなかった……」

あれからひと月、弘斗は小山田と会話を交わすことはなかった。

「ヘタレ室賀の自業自得だな。」

「って内藤…お前まだそれ言うか?」

「いやいや、おかげであの日は長時間小山田ちゃんのパンティが拝めたよ。感謝してるんだぜ?」

当然、あの日の小山田との会話を内藤に聞かれていた。仕方なく内藤だけには小山田に惚れているという事実を白状するしかなかった。

「てめえの記憶をフォーマットしてやりてえ!」

「だめだ!あの記憶で俺は何発ヌいたか数知れない。」

「はぁー…あの時見せてもらえばよかったなぁ……」

「選択肢をミスったな。セーブポイントまで戻れば?」

「現実でそれができたら悩まねーよ…」

「でもあのパンティは中学生が買えるようなパンティじゃないと思うんだよなー」

「はぁ?」

確かに弘斗が体育での着替えを見てしまった時の小山田の下着も高級そうに見えた。

「俺はよく下着通販のカタログもオカズに使うんだが、ああいったレースがあしらわれてる下着は可愛いけど値が張るんだよ。」

「前半の情報は余計だが後半の情報は有益だな。それが何かあるのか?」

「やっぱり援交を疑っちゃうよな。調べたところによると小山田ちゃんの家はそれほど裕福だとは思えないし。」

「うーん……」

信じたくはないが内藤の言うことには一理あると思った。

「まあ、小山田ちゃんに深入りするのは俺は勧めないな。」

「……」
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