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第1章 はじまりのお話

マッチングテスト最終日。

「はい次のペアー！」

「はーい。」

「んだよ！今日はオメーかよ。」

弘斗の伴奏は直江だった。

「そりゃコッチのセリフだよ。」

「うっせ。」

「はいはい、いいから演奏開始してねー。」

教師に急かされ演奏を開始する。

♪アイネクライネナハトムジーク♪


今回の弘斗の演奏はまぁまぁの出来だった。一方小山田梨果とペアを組んだ角山奏音の演奏は皆の賞賛を受けていた。

(悔しいが確かに良かったよ角山……)