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私立桐邦音楽大学附属中学校
第8章 スカートたくし上げ
「でもスカート覗きできなくなっちゃったね。」

「全くだ、ちっ!誰だよチクった奴。」

「ふふっ、内藤くんは素直な男の子なんだね。」

「つまらない日常の中の刺激だったのになぁ。」

「……」

「……」

(な、なんだ?この沈黙……)

「……私のでもいい?」

「えっ?」

「内藤くんさえ良ければ私の……見せれるよ?」

(は?)

「ほ、本当か?!」

「見たい?」

「もちろん!」

「わかった…こっち来て。」

(やめろ……)

「むっ…室賀ー!」

「あ?」

内藤に呼ばれ振り向く。あくまでも会話を聞いていなかったフリをする弘斗。

(やめてくれ…行かないでくれ小山田!)

「どした?内藤。」

(やめろ!行くな内藤!)

「わ、悪いが小山田と急用ができたから先帰ってくれ、またな!」

(ふざけるな!内藤!やめてくれ!)

「ああ……」

小山田と内藤の2人は再び校舎内に入って行ってしまった。
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