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私立桐邦音楽大学附属中学校
第9章 中学生らしい下着
(第一音楽室は先約ありか……)

トランペットの音色が聞こえるのでおそらく内藤が練習しているのだろう。隣の第二音楽室へ向かう。

(ん?ここも先約か…ん?ピアノの音色……この音……)

第二音楽室の扉をそっと開けてみた。

(幻想即興曲……)

ショパンのピアノ曲を弾いていたのは小山田梨果だった。

(小山田……)

心臓がバクバクと激しく鼓動した。
途中目が合ったがそのまま演奏を促すよう弘斗が頷いた。


「ご、ごめん練習中に立ち入っちゃって。」

演奏を終えた小山田梨果に弘斗はそう謝罪した。

「ううん。室賀くんも練習に来たの?」

席を外そうとする小山田。

「あっ、だ、大丈夫。練習続けていいよ!」

「でもなんか聞かれるの恥ずかしくて。」

「恥ずかしがるポイントがわかりづらいなこの子……ブツブツ」

「え?なんか言った?」

「えっ!?あ、いや。」

「なんとなく聞こえてたけど……」

「……小山田、お節介かも知れないけど少しいい?」

「な、なに……?」

身構える小山田梨果。

「座る位置。」

「座る位置?」

「ピアノに近すぎると思うんだ。」

「え?ピアノ!?」

「ああ、ピアノと身体が近いから鍵盤に対する体の自由が奪われてると思う。」

「でも私背が低いから……」

「大丈夫。腕を体ごと動かすんだよ。ちょっと座ってみて。」

スカートを整えちょこんとピアノ椅子に座る小山田。

「もう少し下がってみて。」

「こう?」

「あともう少し。」

元の位置より10cmほどピアノから遠くなった。

「これだと低音部と高音部が遠いよ?」

小柄の小山田が両手を広げてやっと88鍵の両端が届くくらいだった。

「例えば高音部だったら体を右に傾けてみて。」

「わ、わかった。」

上体を右に傾けて高音部を弾く。

「もっと傾けて。こうして……」

弘斗は小山田の両肩に手を触れて彼女の身体を傾けた。
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