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私立桐邦音楽大学附属中学校
第11章 学内音楽会
学内音楽会当日、弘斗と直江は最後の合わせをしようと朝から音楽室に向かった。しかし第1、第2音楽室共に使用中だった。
「そりゃ考えることは誰も一緒だよな。」
遅刻せずに登校した弘斗が呟く。
「まあ充分練習したから大丈夫だろ。」
直江は落ち着いていた。
「しゃーない。教室に戻るか。」
「ああ。」
教室に着き荷物を降ろすと窓から外を見下ろす。
(小山田……)
小山田梨果が角山奏音と共に校門に入る姿が見えた。
「なあ直江、見てみ?」
「ん?なんだ?……ああ。」
弘斗が呼ぶと直江も窓の外のその美少女2人に気付く。
「なんだか角山の機嫌が悪そうだな。あの2人喧嘩でもしてるのか……?」
角山をずっと見てきた直江には彼女の機嫌も一目でわかるらしい。
「小山田も元気がなさそうだな。」
「そうだな。今日本番なのに大丈夫か?あの2人。」
「……」
「おーい、出席した者からホールに移動しろよー」
担任が皆に声をかけた。
「行くか。」
「ああ。」
「そりゃ考えることは誰も一緒だよな。」
遅刻せずに登校した弘斗が呟く。
「まあ充分練習したから大丈夫だろ。」
直江は落ち着いていた。
「しゃーない。教室に戻るか。」
「ああ。」
教室に着き荷物を降ろすと窓から外を見下ろす。
(小山田……)
小山田梨果が角山奏音と共に校門に入る姿が見えた。
「なあ直江、見てみ?」
「ん?なんだ?……ああ。」
弘斗が呼ぶと直江も窓の外のその美少女2人に気付く。
「なんだか角山の機嫌が悪そうだな。あの2人喧嘩でもしてるのか……?」
角山をずっと見てきた直江には彼女の機嫌も一目でわかるらしい。
「小山田も元気がなさそうだな。」
「そうだな。今日本番なのに大丈夫か?あの2人。」
「……」
「おーい、出席した者からホールに移動しろよー」
担任が皆に声をかけた。
「行くか。」
「ああ。」