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私立桐邦音楽大学附属中学校
第11章 学内音楽会
〈続きまして成績優秀者の特別演奏になります。〉
アナウンスが流れステージに注目する。
登壇したのは高遠美月だった。他の生徒とは違い制服ではなく薄黄色の華やかなドレスを着ていた。小さな彼女は銀色に光るフルートを持って客席に清楚にお辞儀をした。
(あれが高遠美月?!……ほえー)
♪タイスの瞑想曲♪
ピアノ伴奏から始まり高遠美月はゆっくりフルートを構えてメロディーを奏でる。ゆったりとしたメロディーを丁寧に吹く。小さな胸から想像できないような長い長いロングトーン。テクニックに走る訳でもなく一つ一つの音符を確実に奏でる。
「すげぇな……」
「ああ……」
弘斗と直江の2人は彼女の演奏に鳥肌がたっていた。
高遠の演奏は他を寄せ付けぬほど別格だった。
演奏を終えると盛大なスタンディングオベイション。ドレスを着た高遠は深々とお辞儀をしてステージ下手にはけていった。
「あ、あれ誰だ?!」
「いやだから高遠だってば!」
「か…可愛いな。」
「ってそこかよ!」
「可愛いよな?」
「ああっ?!……ってまあ、そうだな。」
アナウンスが流れステージに注目する。
登壇したのは高遠美月だった。他の生徒とは違い制服ではなく薄黄色の華やかなドレスを着ていた。小さな彼女は銀色に光るフルートを持って客席に清楚にお辞儀をした。
(あれが高遠美月?!……ほえー)
♪タイスの瞑想曲♪
ピアノ伴奏から始まり高遠美月はゆっくりフルートを構えてメロディーを奏でる。ゆったりとしたメロディーを丁寧に吹く。小さな胸から想像できないような長い長いロングトーン。テクニックに走る訳でもなく一つ一つの音符を確実に奏でる。
「すげぇな……」
「ああ……」
弘斗と直江の2人は彼女の演奏に鳥肌がたっていた。
高遠の演奏は他を寄せ付けぬほど別格だった。
演奏を終えると盛大なスタンディングオベイション。ドレスを着た高遠は深々とお辞儀をしてステージ下手にはけていった。
「あ、あれ誰だ?!」
「いやだから高遠だってば!」
「か…可愛いな。」
「ってそこかよ!」
「可愛いよな?」
「ああっ?!……ってまあ、そうだな。」