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私立桐邦音楽大学附属中学校
第11章 学内音楽会
学内音楽会が終わり教室でショートホームルームを済ますと弘斗は小山田梨果の姿を探した。
(話をしたい……)
弘斗は彼女の近頃の表情と今日の演奏について気になっていた。
(…あれ?もういない?)
「どうした?室賀。」
キョロキョロとしていた弘斗に内藤隆俊が声をかけた。
「内藤、小山田を見なかったか?」
「お前惚れてるくせになに見逃してんだよ。角山と高遠と一緒にとっくに出て行ったよ。」
「そ、そか。サンキュ!」
スクールバッグを担いで急いで後を追う。
「おい待てよ室賀!なんで俺の演奏の描写は端折られたんだ?!」
内藤が何を言っているのかわからなかったので無視して小山田を追った。
(いた!……あれ?)
小山田の姿を見つけた弘斗だが角山・高遠の他にある人物と一緒にいた。
(奴は電車で見かけた従兄弟とかいう……)
そしてもう1人見知らぬ中年の男がいた。小山田梨果はその男に満面の笑みを向けており、弘斗が今まで見たことのない柔和な表情をしていた。
(あれ……誰だ……?父親か……?いや、何か違う気が……)
(話をしたい……)
弘斗は彼女の近頃の表情と今日の演奏について気になっていた。
(…あれ?もういない?)
「どうした?室賀。」
キョロキョロとしていた弘斗に内藤隆俊が声をかけた。
「内藤、小山田を見なかったか?」
「お前惚れてるくせになに見逃してんだよ。角山と高遠と一緒にとっくに出て行ったよ。」
「そ、そか。サンキュ!」
スクールバッグを担いで急いで後を追う。
「おい待てよ室賀!なんで俺の演奏の描写は端折られたんだ?!」
内藤が何を言っているのかわからなかったので無視して小山田を追った。
(いた!……あれ?)
小山田の姿を見つけた弘斗だが角山・高遠の他にある人物と一緒にいた。
(奴は電車で見かけた従兄弟とかいう……)
そしてもう1人見知らぬ中年の男がいた。小山田梨果はその男に満面の笑みを向けており、弘斗が今まで見たことのない柔和な表情をしていた。
(あれ……誰だ……?父親か……?いや、何か違う気が……)