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私立桐邦音楽大学附属中学校
第13章 小山田と下校
「どうしたの室賀くん。黙り込んで。」

「えっ!あ、ああゴメン。」

小山田とのひと時を無駄にするところだった。溜まりに溜まった聞きたいことを聞き出すチャンスだ。

「お、小山田…?」

「んーなぁに?」

「あの先生に……見せちゃってよかったの?」

「あー…良くはないけどあれが最善の方法だったから。」

「そうなのかなぁ……」

「結果として処分は免れたし、あれなら先生があの状況を口外する心配もなさそうでしょ?」

(生徒で射精しちゃったからね……)

「もしかして…む、胸を見せればああなると予想ができたって事?!」

「うん。」

「ま、まじか……」

物凄い自信だ。

「えー?だから室賀くんも見てみれば良かったのに。」

「な……なんでそんなに平気なの?」

「んー……」

「小山田がそういう“変わった趣味”なのは聞いたけど…それにしたって…」


「室賀くんは知らないほうがいいよ。」


小山田の顔から笑顔がスッと消えた。
弘斗は話題を変えた方がいいと考えた。
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