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私立桐邦音楽大学附属中学校
第13章 小山田と下校
(もう一つ気になる事を聞こう。)
「あのおじさん……」
「えっ?!お、おじさん?」
突然の弘斗の口から出た単語に驚く小山田。
「ごめん。校内音楽会のときに来ていた男の人のことなんだけど……」
「あ……ああ。」
「あれは誰?小山田とはどんな関係?」
「えっ!…伯父だよ、し、親戚。」
「そ、そっか。」
「う、うん。」
小山田の目が明らかに泳いでいる。逆に弘斗はいつになくスムーズに恋する相手と会話ができていた。
「実家を出てその人の家に住んでるっていう?」
「そ、そうそう。」
「高遠までなんで懐いてるの?」
「それは…美月も奏音も家によく遊びに来るから…」
「例の従兄もいたけどあの男の人の息子ってこと?」
「そうそう、友也くんね。」
「その友也くんとやらは角山とつき合ってる?」
「あー……バレた?」
「ああ、なんとなくね。」
(なるほどそういうことか……)
憧れだった角山奏音。彼女に彼氏ができた事実を聞き多少の衝撃を受けたが、小山田の彼氏ではないと確証を得たことの方が弘斗は嬉しかった。
「学校では内緒ね。人気No.1の奏音に彼氏ができたなんて知れ渡ったら大変だから。」
「わ、わかった。」
(直江にはどう説明しよう……)
「あのおじさん……」
「えっ?!お、おじさん?」
突然の弘斗の口から出た単語に驚く小山田。
「ごめん。校内音楽会のときに来ていた男の人のことなんだけど……」
「あ……ああ。」
「あれは誰?小山田とはどんな関係?」
「えっ!…伯父だよ、し、親戚。」
「そ、そっか。」
「う、うん。」
小山田の目が明らかに泳いでいる。逆に弘斗はいつになくスムーズに恋する相手と会話ができていた。
「実家を出てその人の家に住んでるっていう?」
「そ、そうそう。」
「高遠までなんで懐いてるの?」
「それは…美月も奏音も家によく遊びに来るから…」
「例の従兄もいたけどあの男の人の息子ってこと?」
「そうそう、友也くんね。」
「その友也くんとやらは角山とつき合ってる?」
「あー……バレた?」
「ああ、なんとなくね。」
(なるほどそういうことか……)
憧れだった角山奏音。彼女に彼氏ができた事実を聞き多少の衝撃を受けたが、小山田の彼氏ではないと確証を得たことの方が弘斗は嬉しかった。
「学校では内緒ね。人気No.1の奏音に彼氏ができたなんて知れ渡ったら大変だから。」
「わ、わかった。」
(直江にはどう説明しよう……)