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私立桐邦音楽大学附属中学校
第17章 自慰メン小山田梨果
小山田梨果はガラステーブルのオレンジジュースを一口飲むと立ち上がって腕を組んだ。
「オホン、次にその“おまじない”の頻度だけど。」
「ひ、頻度?」
「さっき1日に8回もシタと言ってたよね?」
「うう……忘れてくれー、毎日8回もスルわけじゃないから……」
「ふむ。その辺の検証としてこの現場を今一度精査しよう。」
「現場って……」
「まずこの現場に漂う匂い。」
「そ、そんなに匂うかな……?」
「めちゃめちゃ匂う、部屋入った瞬間ムッとした。」
「もしかしてお兄ちゃん自分ではわからないの?」
「ま、まひろも匂うのか?」
「うん、でもずっとのことだから慣れたけど。」
「そ、そうなのか……」
(全然気にしてなかった……)
「この匂いの源を辿るとー……」
部屋を見回す小山田梨果。
「……」
クンクンと嗅覚を頼りにゴミ箱を見つけ歩み寄る小山田。
「あった、これね。」
「ちょ!」
「ふむ、ティッシュが溢れんばかりだねー室賀くん。」
ゴミ箱にティッシュが山盛りになっていた。小山田梨果はそこに顔を近づける。
「くんくん……うへぇー凄いね……」
「うわわぁ!嗅がないで!」
「エロ本は無くともなかなか“生々しい”証拠が見つかったね、うふふ。」
(もう泣きそう……)
「これで何回分?」
「え?!わざわざ数えてないよ!」
「お兄ちゃんは一度の“おまじない”でティッシュ6枚使います。」
「ま、まひろ?!」
「まひろちゃんはそこまで見てるんだね?」
「はい!」
「……」
「そうするとざっと見積もってこの量は……」
「はぁ……一体なんでこんな話題に……」
(好きな女子が部屋に来るってもっとときめくイベントじゃなかったのか?!)
「うーん、裕に20回分はあるね……前のゴミ収集いつ?」
「3日前ですよ。」
ゴミ出しはまひろの役目らしい。
「単純計算で1日6回以上じゃん、スゴ……」
「は、春休みだったし……」
(なにこの苦行!)
「オホン、次にその“おまじない”の頻度だけど。」
「ひ、頻度?」
「さっき1日に8回もシタと言ってたよね?」
「うう……忘れてくれー、毎日8回もスルわけじゃないから……」
「ふむ。その辺の検証としてこの現場を今一度精査しよう。」
「現場って……」
「まずこの現場に漂う匂い。」
「そ、そんなに匂うかな……?」
「めちゃめちゃ匂う、部屋入った瞬間ムッとした。」
「もしかしてお兄ちゃん自分ではわからないの?」
「ま、まひろも匂うのか?」
「うん、でもずっとのことだから慣れたけど。」
「そ、そうなのか……」
(全然気にしてなかった……)
「この匂いの源を辿るとー……」
部屋を見回す小山田梨果。
「……」
クンクンと嗅覚を頼りにゴミ箱を見つけ歩み寄る小山田。
「あった、これね。」
「ちょ!」
「ふむ、ティッシュが溢れんばかりだねー室賀くん。」
ゴミ箱にティッシュが山盛りになっていた。小山田梨果はそこに顔を近づける。
「くんくん……うへぇー凄いね……」
「うわわぁ!嗅がないで!」
「エロ本は無くともなかなか“生々しい”証拠が見つかったね、うふふ。」
(もう泣きそう……)
「これで何回分?」
「え?!わざわざ数えてないよ!」
「お兄ちゃんは一度の“おまじない”でティッシュ6枚使います。」
「ま、まひろ?!」
「まひろちゃんはそこまで見てるんだね?」
「はい!」
「……」
「そうするとざっと見積もってこの量は……」
「はぁ……一体なんでこんな話題に……」
(好きな女子が部屋に来るってもっとときめくイベントじゃなかったのか?!)
「うーん、裕に20回分はあるね……前のゴミ収集いつ?」
「3日前ですよ。」
ゴミ出しはまひろの役目らしい。
「単純計算で1日6回以上じゃん、スゴ……」
「は、春休みだったし……」
(なにこの苦行!)